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A:腰痛初期(急性期)は安静が簡単かつ確実です。

とにかく初期(急性期)は炎症を抑え、発熱と痛みを抑える事が先決

最近、「安静は筋肉を弱めるので控えたほうが良い」とする意見が広く浸透しています。布団で安静にする事によって「筋肉が弛緩し、筋力低下を起こす」可能性があるからです。

ですが、椎間板ヘルニアの医学の見解は少し違います。

急性期の腰痛には「絶対安静」が最適な治療/対処法である

と考えています。

何故なら、ぎっくり腰等の椎間板ヘルニアの初期治療は「炎症」を抑える事が大切だと考えるからです。

ぎっくり腰等、急性の椎間板ヘルニア症状の場合、絶対安静を2〜3日維持しておく事で、痛みは劇的に引いていきます。炎症による「発熱」を抑え、炎症そのものを沈静化することによって炎症の典型的な症状である「発痛」作用も収まってくるのです。そして「筋肉の機能障害」もある程度回復してきます。オーバーヒートしていた筋肉が落ち着きを取り戻し、衰えているとはいえ機能するようになるからです。

ここまで来て(主に2〜3日)、身体がある程度動かせるようになりますので、コルセットなどによって衰えた筋肉を補強しながら 「生活を通した運動」を行い、筋肉を使うようにするのが最適である。というのが我々の提案です。

初期症状の際に、無理に身体を動かすと状況を悪化させる事になる

腰を痛めた直後に無理をしたがる傾向は「若年層」と「中高年」の2つの層に目立ちます。

○無理をしたがる若年層(10代〜20代)

10代〜20代の若年層は症状を軽く考え、悲鳴をあげている筋肉を少しくらい苛めた方が治りが早い(恐らく超回復を指していると思われる)だろうと、労わるよりもむしろ苛める場合が見られています。(特にスポーツ選手等)

また、「まさか自分が椎間板ヘルニアなんて」と認めたくない為に、無理に腰を動かし「ほら、やっぱり大丈夫」と自分を納得させる為に腰に負荷をかけてしまう場合が多いです。

勿論、これは絶対に避けたほうが良いでしょう。椎間板ヘルニア程度で済めば良いですが、場合によっては椎間板ヘルニアのようなより重い症状に発展してしまう場合もあり得るからです。

若い世代の場合、筋肉が柔軟性に富み、また強靭ですから、多少の無理も吸収してしまい、またオーバーワークにもかなり柔軟に「対応してしまいます」

つまり、「身体が中々悲鳴をあげない」のです。

一見すると、「それは凄いじゃないか」と思いがちなのですが、逆にギリギリになってドカンと発症するケースが多くなるので決して楽観視できるものではありません。

ですので、腰に異変を自覚した場合は「万が一」の為にもしっかり安静にして、違和感が緩和したらすぐに整形外科に診察をしてもらうようにしましょう。

今はもう、10代,20代でも普通に椎間板ヘルニアになる時代なのです。

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○年のせいにしてしまう中高年

椎間板ヘルニア症状を自覚しながら、若年層同様に無理をしてしまうのが40代〜50代の中高年です。
この年代になってくると、完全な健康体の方が難しいですから、多少の病気や症状にはびくともしません。

「まぁ年だから仕方が無い」と片付けてしまうのです。

これも良くない傾向です。多くの方がそのまま症状を放置し身体を動かし、結果として「痛み⇒痺れ」と症状の悪化を招いているケースが少なくありません。

中高年に多いのが「腰椎すべり症」による椎間板ヘルニア症状なのですが、この場合等、滑った腰椎がそのまま歪みっぱなしになっているケースもあります。そんな状態で無理に身体を動かせばどうなるか。歪んだ姿勢に掛かる負荷は当然普通の姿勢に比べて大きく、歪みは更に大きくなり、神経圧迫による痺れが発生する可能性が高いです。

椎間板ヘルニアを自覚された場合は「年のせい」にせず、しっかり安静にしてから検査を受けるようにしましょう。

結論:安静の後にゆっくり衰えた筋肉補強を

初期は炎症による機能障害が懸念されるので安静が無難

ぎっくり腰等の急性の椎間板ヘルニア障害の際、「動かさないと筋肉が衰える」と不安になるかもしれません。ですが、「椎間板ヘルニア障害の自覚の時点で既に筋肉は弱っている」と認識をするようにして下さい。弱っている、それも悲鳴をあげてしまった筋肉に更に負荷をかけるのは余りお勧めできません。

炎症を見せる筋肉は「休みたがっています」ので、数日間休ませてあげ、その後に元の筋力に戻す為の運動を生活の中に織り交ぜて行くようにしましょう。

※勿論、1ヶ月2ヶ月も安静にしておくのはまた別の話です。

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【よくあるケース】仕事があるからそうもいかない・・・・

リスクをしっかり理解して痛み止めを活用しよう

社会人の方がぎっくり腰等の急性の椎間板ヘルニアに襲われたとき、「絶対安静」が良いとわかっているが、そうもいかない。そんなどうにもならない状態に陥るケースが少なくありません。

椎間板ヘルニアの医学としては「仕事よりも身体を優先するべき」と考えますが、そうもいかないのが現代社会です

多くの方が整形外科で痛み止めの注射を打ち、鎮痛薬を内服して仕事場を走り回っているかと思います。

ですが、痛みがなくなったのは「薬で感覚麻痺」が起こっているとしっかり自覚していてください。
痛みが治まったのは症状が良くなった訳ではありません。

痛みが治まり、動けるようになったと「動く度に」腰のダメージは蓄積されていきます。つまりリスクを後回しにしているのです。

ですので、痛み止めの注射や内服薬で取り急ぎの状況を乗り切ろうとされる場合、必ず自分の中で「ここまでやったら休む」とルールを作っておいてください。それを守らずにひたすら身体に鞭を打ち続けると必ず身体に跳ね返ってきます。

ぎっくり腰等の椎間板ヘルニア症状であればまだしも、椎間板ヘルニアへと拡大してしまった場合、確実に日常生活にまで大きな影響を与えかねません。

ヘルニアを経験していない人に「ヘルニアになる前に対策を!」と話したところで余り説得力はないかもしれませんが、これは椎間板ヘルニアの医学に関わる元椎間板ヘルニア患者「全員」の一致した提案です。

会社を長期休んで、あのヘルニアの地獄を避けられるなら安いものです。

頑張りすぎる社会人の皆さん、どうかお体を労わってください。